ケアプランセンターほほえみ桜井谷 西田です。
5月にドイツのデュッセルドルフに行ってきました。初夏の心地よい風の吹く中、デュッセルドルフ中央駅から少し離れた所に建っている高齢者施設を数か所、外観程度ですが見ることができました。ほとんどが住宅地に建っていて、とても静かな雰囲気でした。
ドイツでは、社会保障の1つとして日本の介護保険が施行される5年前の1995年に介護保険が始まっていて、今のドイツの高齢者の暮らしの場としては、
○自宅に住み続ける(配偶者や子世帯と同居・一人暮らし)
○高齢者用住居に入居する
があります。
高齢者用住居は、すべて段差のないバリアフリー住宅で、住宅のみのもの・介護施設が併設されているもの・レストランや売店・銀行などもあるホテルのように豪華なものまで施設によって差があるそうです。
施設のベランダにはきれいな花が飾られ、入り口では家族や知人の笑い声が聞こえていました。1階に大きなカフェがあって、施設の利用者以外の人も立ち寄れるようになっている施設もありました。
一方街中では、おひとりで歩行器を利用してスーパーや百貨店に買物に出かけている高齢者に数多く出会いました。段差の低い路面電車や段差の少ない道路など、配慮が行き届いている印象でした。
その人らしく自立した生活には、施設などの住環境に加え、道路や交通機関の事情も大きく関わるのだと気付いたドイツの旅でした。