防災について パート2

こんにちは、訪問看護ステーションの平尾です。
前回に引き続いて防災について書きたいと思います。

自宅が被災したときは、安全な場所に避難し避難生活を送ることになります。
非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ちだせるようにしておきましょう。

~非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)~
・飲料水 ・食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
・貴重品(貯金通帳、印鑑、現金、健康保険証など) ・ヘルメット ・防災ずきん
・救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など) ・マスク ・軍手
・懐中電灯 ・衣類 ・下着 ・毛布、タオル ・携帯ラジオ、予備電池
・携帯電話の充電器 ・使い捨てカイロ ・ウエットティッシュ ・洗面用具
・携帯トイレ  など
<要介護者がいる場合(疾病・高齢・障害など)>
・持病の薬・お薬手帳 ・入れ歯(保管ケースなど含む) ・補聴器
・疾病症状に合う非常食(アレルギーに対応する非常食・レトルト粥・トロミ剤など)
・筆談用具・文字盤など ・症状に合う医療機器や機材・介護用品
・障害者手帳・介護保険被保険者証・医療証など
<乳児がいる場合>
・乳児用ミルク・離乳食 ・哺乳瓶・スプーン ・紙オムツ ・おしりふき
・バスタオル ・おんぶ・だっこ紐  ・おもちゃ(音のしないもの)
・授乳ケープ(ストールで代用可) ・母子手帳
<女性の場合>
・生理用品(おりものシート) ・防犯ブザー ・髪をくくるゴム
<電気が必要な医療機器(人工呼吸器・たん吸引器など)を使用している場合>
・外部バッテリー ・自家発電機(カセットボンベも) ・カーインバーター
・足踏み式吸引器・手動式吸引器など、電気を使わない吸引器
・バッグバルブマスク
~ご家族同士の安否確認方法を決めておきましょう~
・災害用伝言ダイヤル
局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できます。

*いざ災害が起きた時にあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のホームページなどで防災マップやハザードマップを入手し、避難場所、避難経路を事前に確認しておきましょう。

*大規模災害の際、地域の助け合いが大きな力となりますので日頃から近所づきあいを大切にしておきましょう。

防災について パート1

こんにちは、訪問看護ステーション看護師の平尾です。

6月18日の大阪府北部地震に加え、今回、大雨による豪雨災害が発生しました。
被災された皆様、またご家族の皆様に対して、謹んでお見舞い申しあげます。

災害はいつ起こるかわかりません。
日頃の準備や意識の高さがいざという時の判断を分けます。
いま一度、身の回りの防災対策を見直してみましょう。

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~家具の置き方を工夫しましょう~
・家具が転倒しないよう、家具は壁に固定しましょう。
・寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにしましょう。置く場合はなるべく背の低い家具にするとともに、倒れた時に出入り口をふさいだりしないよう、家具の向きや配置を工夫しましょう。
・手の届くところに、懐中電灯やスリッパ・ホイッスルを備えておきましょう。
<家具の固定の仕方>
タンス:床側をストッパーなどで固定し、天井側はポール式器具で固定する
食器棚:L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸には開かないように留め金をつける
本棚:L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、重い本は下の段に
テレビ:粘着マットを敷いて転倒を防ぐとともに、機器の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定する
冷蔵庫:裏側をワイヤーなどで壁に固定する
窓ガラス:強化ガラスに替えたり、飛散防止フィルムを張ったりする
  
~食料・飲料などの準備をしましょう~
*食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例(人数分用意しましょう)
・飲料水:3日分(1人1日3リットルが目安)
・非常食:3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、 乾パンなど
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー、マッチ、ろうそく、カセットコンロなど
*ローリングストック法
日常の生活の中で普段使う食材を使いながら、無くなる前の食材を買い足しする事で常に一定の量を保管する方法です。
非常食は未使用のままで置いていると賞味期限が過ぎたりと忘れがちになりますが、この方法であれば、食材を無駄にすることなく非常時に備えていくおく事ができます。
毎日の食事にローリングストック法を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

次回は非常用持ち出しバッグの準備などについてお知らせしたいと思います。

訪問看護とは?? パート2

6/18に発生した地震で被害にあわれたみなさまにお見舞い申しあげます。
一日も早い復旧に向け、市社協職員一丸となって取り組んでまいります。

 

こんにちは、訪問看護ステーションの上村です。

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今回は訪問看護の利点や注意点についてお話ししたいと思います。

☆訪問看護は自宅療養や在宅介護をしている人のご自宅を看護師等が訪問して、
療養ケアや診療補助を行うサービスです。

 

訪問看護の利点

【自宅で専門的なケアを受けられる】
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高血圧の人なら、薬が確実に飲めているか、血圧が安定しているかを確認し、食事の指導などをします。
傷の消毒、胃ろうチューブやバルンカテーテルの管理が必要な人の援助など、利用者の病状や健康状態に合ったケアを自宅で受けることができます。

【通院の負担が減る】
高齢であったり障害があったりすると、通院が難しいことがあります。
訪問看護を定期的に利用することで、可能な医療処置(消毒や点滴、リハビリなど)が自宅で受けることができるので、通院の負担を最小限に抑えられます。

【家族の負担が軽くなる】
看護師は利用する本人だけでなく、家族の健康も見ています。
介護の相談にものりますし、家族が急な病気や用事のときも、多職種と連携してショートステイや施設の紹介など対応します。

 

訪問看護の注意点

 【利用開始までに日数がかかることがある】
介護保険で訪問看護を利用する場合、ケアプランの作成やサービス提供者の決定などの手続きが必要です。
要介護認定がまだの場合は、申請が通るまでに1か月近くかかることもあります。
利用したい場合は、早めに手続きをしましょう。

【介護保険には支給限度額に上限がある】
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介護保険で訪問看護を利用する場合、自己負担は利用額の1~2割ですが、要介護度ごとに支給限度額が設けられています。
訪問看護の他にヘルパー等の介護サービスも利用する場合は、それらを合わせて計算します。
支給限度額を超える部分は全額自己負担となります。

【状況が変われば介護認定は何度でも見直しできる】
例えば、要支援2と認定された一人暮らしの認知症の80歳の女性が、週に数回デイサービスに通って日常生活は何とかできていました。
ところが、ある日、踏み台から落ちて骨折し、寝たきりの状態になったとします。
すぐにケアマネジャーに連絡し、要介護認定の見直しをお願いすると、要介護3の認定が下り、介護ベッド、ポータブルトイレの手配、訪問看護、ヘルパー、訪問リハビリの導入で何とかやりくりできるようになる、という場合もあります。
この例は、自宅療養できましたが、痛みがひどくて動けない場合や、悩んだときは、ケアマネジャーや主治医、訪問看護師などに相談してください。
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訪問看護の利用料金について

原則、介護保険が優先となります。
しかし、厚生労働大臣の定める疾患、特別訪問看護指示期間、介護保険非対象で医師が必要と認めた場合は、医療保険が優先となります。
訪問時間に応じて契約します。
限度額内であれば、訪問回数の制限はありません。

 

以上、訪問看護についてお話しさせていただきました。
厚生労働省の発表によれば、介護保険制度で要支援・要介護と認定された人は、2018年2月時点で639.6万人にのぼり、日本は「誰もが介護し、介護される」大介護時代に突入しています。
機会があれば、気軽に家族の病気や介護の心配事を相談しに来てください。
きっと私たちが力になれることがあると思います。

訪問看護とは?? パート1

こんにちは、訪問看護の上村です。

今回は私たちのお仕事訪問看護についてお話ししたいと思います。
Q&A方式で答えていきます。

Q:訪問看護ってなあに?
A:看護師がお住まいを定期的に訪問して、主治医の指示や連携により行う看護(状態の観察、日常生活での工夫、助言、必要なケア、教育や指導)です。hks_illust2

Q:どうすれば訪問看護を受けられるの?
A:受診している医療機関、お近くの訪問看護ステーション、地域包括支援センター、市区町村の介護保険や障害福祉の担当窓口などで相談してください。

Q:訪問看護って何をしてくれるの?
A:主治医の先生と連絡を取り、状態に応じて次のようなケアを行います。
<主なケア内容>
◎病状の観察:体温、脈拍、血圧等を測り、状態の変化がないか観察します。yjimage9UNGLLMQ
◎日常生活の看護
食事の援助、体の清潔(シャワー、入浴のお手伝い)、口腔ケア(ハミガキなど)、
排泄ケア(浣腸や下剤の調整)など行い、健康の維持・改善を図り生活リズムを整えます。
◎リハビリ:寝たきり予防のための簡単な体操や筋力トレーニングや誤飲予防の嚥下機能訓練など行い、合併症を予防します。
福祉用具(歩行器、車イス、シャワーチェアなど)の活用、住宅改修(手すりや 段差改修など)についての助言
◎介護者の支援:一緒にお住いのご家族の健康管理、介護負担が軽くなるよう支援します。
◎各種在宅サービスの相談:他の専門職と連携して(ケアマネジャーやヘルパー、主治医など)保健・医療・福祉の制度の紹介や導入、各種サービス提供機関(デイサービスやショートステイ先など)との連絡調整をします。
◎認知症のケア:心身の状態を観察し、服薬援助(内服できているかの確認など)や、お一人暮らしの場合は生活リズムの調整をします。
◎終末期の看護:末期癌や老衰であっても自宅で過ごしたいという希望があれば、介護方法の指導や必要な各種サービスのアドバイスも行います。

次回は料金についてなど、細かい内容についてご説明させてもらいますね。