インフルエンザの気になる話・パート2

こんにちは、訪問看護の前迫です。
インフルエンザの予防接種はお済みですか?
今月は予防と治療のお話しです。

インフルエンザの予防と治療とは?
Q:インフルエンザの予防接種は効果がある?
A:予防接種は感染する確率を少しでも下げるために行なうものです。感染を完全に予防することはできません。慶応大学病院の2014年小児対象の調査では、発症予防効果は45%、厚生労働省他の研究で、65歳以上では54%発症予防効果があったと報告されています。
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Q:予防接種はいつ打つのがベストか?
A:ワクチンの効果は、注射後2週間から5ヶ月程度とされています。インフルエンザの流行は11月から4月と言われていますので、予防接種は11月中がいいでしょう。小児は免疫力が弱いため、予防接種は2回受けることがいいでしょう。1回目の注射から4週間後に2回目注射をすることで予防効果が期待できます。

Q:インフルエンザの治療薬
A:発症48時間以内での使用が必要です。

薬品名 タミフル リレンザ イナビル ラビアクタ ゾフルーザ
服用方法 内服薬 吸入薬 吸入薬 点滴薬 内服薬
1日2回 1日2回 1回吸入 即効性あり 1回服用
5日連続服用 5日連続服用 重症化リスク
適応
開始時期 H13年から H13年から H22年から H22年から H30年より
予防投与 × ×

Q:インフルエンザと診断されても熱が上がらない?
A:インフルエンザに感染しても、成人の20%は熱が出ないと言われます。免疫力の低下、インフルエンザの予防接種、鎮痛剤や風邪薬の服用により熱が上がらないことがあります。

Q:インフルエンザは自力で治りますか?
A:若くて健康であれば、治療しなくても自然治癒することはあります。インフルエンザに感染した場合、高熱が3~4日続き関節痛、だるさ、喉の痛みなどを伴うことがあり、症状が回復するまで1週間ほどかかります。治療薬を使用することで、高熱が出ている時間を縮めることが期待でき、持病(呼吸器疾患、心不全、腎疾患、免疫不全)を持っている方の合併症リスクを減らしてくれることもあります。高齢者や幼児も抵抗力が弱く、治療することが望ましいでしょう。

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Q:インフルエンザと「学校保健安全法」
A:学生の場合、インフルエンザ発症後5日を経過し、解熱した2日を経過するまで休学しなければならないと決められています。社会人の場合、仕事を休まなければならない法律はないですが、学校保健安全法と同様の日数の休職をしなければならないと言われています。

Q:ワクチン以外の予防は?
A:一般的予防方法/マスク、手洗い、うがい
  健康管理/十分な睡眠、栄養、疲れをためない
  生活環境/部屋を加湿する(加湿器使用)、人ごみを避ける

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☆2回に分けてインフルエンザについてお伝えしましたが、参考になりましたか?
予防して、元気にこの冬を乗り切りましょう!!